日本人のガンが増え続けている理由はこう考えてみた

最近は、メディアでも有名人ががんになってしまった内容をよく見聞きするようになりました。最近では、堀ちえみさんがテージ4の舌がんを公表。少し前には、競泳の池江選手が白血病を公表しました。歌手の野口五郎さんも食道がんで手術をしたと公表。とても不謹慎な言い方ですが、有名人のガンの公表したものを挙げていればキリがないほどです。

著名な歌舞伎役者や歌手、俳優、タレントさんなどが「がんが発見ざれて手術を受けた」「がん闘病の末に亡くなった」といった情報も最近は、驚かなくなってしまったのが本当のところです。また、ある程度の年齢になると、高齢になった親や近親者、職場の同僚など身近なところでも、がんの治療経験がある人や現在治療中という人が増えてきます。
両親が少し調子が悪い…と言うと心配になります。まさか?と思ってしまうのです。

もちろん周囲の人だけでなく、職場の健診などでがんの疑いを指摘され、自分自身が思いがけず、がんの当事者になったという人も少なくないはずです。現在の日本人にとって、がんはこれまでになく身近な病気になっています。

具体的に、死因別死亡率の統計を見ると。昭和20年代初めまでの日本人の死因のトップは結核です。明治から昭和初期にかけて、感染症の一種である結核が流行を繰り返し、効果的な治療法もないまま多くの人が命を落としました。
当時、結核が「亡国病」と呼ばれたことからも、その猛威のはどが想像されます。
その後、戦後の昭和26年に結核予防法が制定され、抗生物質ストレプトマイシンなどによる治療が普及したことで、結核による死亡数は激減することになります。結核に替わるように昭和20年代後半から数が増えたのが、脳血管疾患による死亡です。脳血管疾患とは、脳の血管が詰まって起こる脳梗塞や、脳の血管が切れて出血する脳出血・くも膜下出血などを指します。以前はこうした脳血管疾患によってある日突然倒れ、そのまま亡くなってしまう人も珍しくありませんでした。

しかし脳血管疾患や高血圧などの治療が広く普及したことと、戦後になって食事内容が変化し、塩分摂取量が減ったことなどで、昭和40年代後半から死亡数は減少に転じます。1980年頃になって日本人の死因のトップに躍り出たのが、悪性新生物、すなわちがんによる死亡です。

近年、医療技術がめざましく進歩しているにもかかわらず、男女ともにがんで死亡する人の数は確実に増加の一途を辿っています。2 01 3年のがんによる死亡者数は、年間約36万人にのぼります。これは1980年代の死亡者数の約2倍に当たります。

国立がん研究センターの統計では、私たち日本人が生涯でがんになるリスクは男性で約60% 、女性で約45%となっており、男女ともにおよそ2人に1人はがんになる確率があるといえます。そして全体では3人に1人ががんで命を落とす、というのが今の日本の現状なのです。

例えば、私が親友と楽しく食事をしたり、お酒を飲んでいるとします。現在の日本の統計に照らし合わせてみると、私を含めた3人中1人か2人ががんにかかり、誰か1 人ががんで亡くなることになります。現時点では自分はがんとは関係がないと思っている人でも、長い人生の中では「他人事」では済ませられないのが、がんは、とても身近な病気なのです。

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