食道がんは飲酒との関係性が深い

  • 仕事や仲間うちなどで酒席の付き合いが多い。あるいは自宅で晩酌することが多い。
  • アルコールを飲むとすぐに顔が赤くなったり、数年前と比べて酔いやすくなったと感じる。
  • 胃酸の逆流やゲップが時々ある。食べ過ぎや飲み過ぎで、たまに胸やけがする。

これらは飲酒に関係します。健康のためには「アルコールは適量に」という話は誰でも聞いたことがあると思いますが、喫煙と同様に飲酒も習慣性が高いため、控えたはうがいいと知りつつ、つい飲み過ぎる人も少なくないようです。

しかし、過度の飲酒はがんのリスクを確実に上昇させます。特に大量の飲酒が引き金になるケースが非常に多いのが、食道がんです。アルコールを毎日3 合以上飲んでいる人の食道がんリスクは、お酒を飲まない人の約60倍以上になるといわれています。また、飲酒すると1すぐに顔が赤くなる人」.はさらに注意が必要です。

飲酒によって顔が赤くなるのは、アルコールを分解する肝臓内の消化酵素の働きが弱く、アルコールの処理速度が遅れるためです。通常アルコールは、体内に入ると肝臓の消化酵素によって無害なものに分解されていきます。この分解の過程で生じるのが、発がん物質の一種であるアセトアルデヒドです。

アルコールの処理速度が遅い人、つまりお酒に弱い人はアルコールの分解が間に合わず、アセトアルデヒドが体の中に残ってしまいます。食道がんの発生に関しては現在のところ、この「分解が間に合わずに残ったアセトアルデヒド」から受ける影響とアルコールの直接的な刺激によるものが大きいと考えられています。ご存じのように、アルコールの処理速度は人によって大きく異なります。それは遺伝子によってアルコールの分解能力がほぼ決まっているからです。そのため、いくら飲んでも顔色も変わらないという人に比べて、すぐに顔が赤くなる人= アルコールの処理速度が遅い人が、慣れによってお酒を飲めるようになり、多量の飲酒を続けている場合は、特に注意が必要です。

3つ目の項目の「胃酸の逆流」も、食道がんのリスクを高めます。胃酸は、胃に入ってきた食物を消化する強い酸性の液体です。

 

1960年代頃から、わが国では、良質なカルシウム源として牛乳などの乳製品を積極的にとろうという栄養指導が広く行われるようになりました。また食肉産業も整備され、一般家庭で普通に牛肉や乳製品の摂取をするようになったのも、この頃からです。

こうした変化により日本人の栄養状態や身長などは急激に進歩しましたが、一方で弊害も現れるようになりました。その代表が、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の増加であり、がんなどの悪性腫瘍の増加です。

各国の研究で、動物性脂肪を多く含む乳製品やハム、ベーコン、ソーセージなどの加工肉、豚・牛などの赤肉を多く摂取する人は、大腸がんになりやすいという報告もあります。理由としては、牛乳に多量に含まれているホルモンが発がんに関与するとされていることや、さらに肉類などの動物性脂肪を多くとることで、腸内細菌叢が変化することも一因と考えられています。また先にも挙げた喫煙、アルコールの大量摂取もがんのリスクを増大させますが、

炭水化物のとり過ぎで起こる肥満や動物性脂肪のとり過ぎなどが、多くのがんの発症に大きく関卑していることが明らかになってきています。

肥満によってリスクが上がる確率が高いのは大腸がん、食道がん、乳がん、肝臓がんなどが挙げられます。特に大腸がんは関連が深く、国立がん研究センターの研究によると、BMI(肥満度) 30 以上の肥満の男性は、大腸がんになるリスクが約1.4倍にもなると報告されています。

大腸がんは、男性のがん死亡数が3位、女性が1位となっており、亡くなる人が多いがんでも為ります。なぜ大腸がんで亡くなる人が増えているのかといえば、大腸がんは病状がかなり進行しないと自覚症状が出ないがんの代表だからです。

出血、便の変化といった自覚症状が出てから検査した時には、病状がかなり進行している可能性が高く、手遅れの状態で見つかるケースも珍しくありません。その結果、大腸がんが原因で亡くなる人たちが多くなってきているものと思われます。

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