寝たきりは地獄

これだけお金がかかる寝たきり。いったいどのくらいの時間続くのでしょうか。先ほどの調査において、寝たきりになる年齢や、寝たきりの期間を調べました。

寝たきりは80歳くらいからドーンと増えますが、若い頃寝たきりになった人は寝たきり期間が長い傾向があります。寝たきり期間を原因別に見ると、脳血管疾患で寝たきりになった人は約4.1年、脳血管疾患以外の寝たきりは約2.1年。

つまり、脳血管疾患による寝たきりは、それ以外の寝たきりより2年も寝たきり期間が長いのです。昔は、脳血管疾患、なかでも脳卒中はコロッと死ぬ病気でした。ところがいま、脳卒中ではコロッと死ななくなりました。

脳出血ではなく、脳梗塞が増えたからです。寝たきりは地獄です。あるおじいちゃんの例です。この人は首から下が全部麻痔して、言語中枢もやられています。つまり、しゃべれないのです。何か話をしても、私には「うー」「あー」というふうにしか聞こえません。そして二言目には『殺してくれ』って言うようになります。これが現実です。

寝たきりは地獄なのです。このおじいちゃんは、ご自身の妻にも一晩中「死にたいから殺してくれ」と訴えていました。

寝たきりというのは、それほどの地獄なのです。それは、介護する側も同じです。寝たきり期間が長くなると、家族も早くラクになりたいと思う。すると、考えてはいけないことを考えてしまいます。

介護が5 年、6 年と長くなると、そこまで人を追いつめてしまうのです。ですから、脳血管疾患で寝たきりになってはいけないのです。脳血管疾患は寝たきり期間が長いだけでなく、入院期間も長くなります。脳血管疾患で入院した場合、男性は85.3日間、女性は125,8日間。がんや心疾患の3倍以上です。

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運動習慣・身体活動も、がんの発症に関係している

  • デスクワークや家事が中心で、日常的に体を動かすことが少ないと感じている。現代人特有のワークスタイル、ライフスタイルが影響している
  • 休日はダラダラと過ごすことが多く、運動がなかなかできない。体を動かす習慣がほとんどない

このふたつについては、運動習慣や身体活動についての項目です。便利な現代社会は、意識していないと身体を動かす機会は減る一方です。

移動ははとんど車、同僚への連絡はメール、買い物はインターネット通販、部屋の掃除は掃除ロボット… … という生活をしていると、日常の身体活動量は非常に少なくなってしまいます。厚生労働省のデータでは、15歳以上の日本人の1日の平均歩数は、1997年と2009年を比較すると、男女ともに約10000歩も減少しているそうです。しかも活動量が減ると、体重が増えやすくなる一方、筋肉量は低下します。すると少し体を動かすのもおっくうになって、ますます非活動的になるという、悪循環に陥っていきます。

運動の効用は、筋肉を維持したり、肥満を予防したりするだけではありません。ホルモンなどの内分泌機能や血糖値を下げるインスリンの働きも、運動によって改善することがわかっています。さらに、がん細胞などの異常な細胞を排除してくれる免疫機能も、適度な運動をすることで向上します。

つまり運動はがんの予防にもつながっています。大腸がんは、運動がリスクを下げることが「ほぼ確実」とされていますので、体を動かすことが非常に大切となります。運動といっても、必ずしも激しいスポーツをする必要はありません。

エレベーターやエスカレーターを使わずに階段利用を増やす、通勤時に一駅手前で降りて歩いて帰るなどや少し遠くの店に徒歩で買い物に行くなど、身近にできることで活動量を増やすだけでも大きく違ってきます。

スポーツや運動を生活に取り入れる場合、軽く汗をかき、息が少しはずむ程度の運動を週に数回行うと、脂肪燃焼や筋肉を鍛える効果が期待できます。中でも下半身の筋肉は全身の筋肉の7剖近くを占めるといわれており、ウォーキングやランニングなどで下半身の0 50筋肉を鍛えることは、非常に効率的といえます。

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